100日後に死ぬワニ 完結!! 想像をかきたて、読者に共感させる方法
こんにちは!ふじぼうです。
さて、Twitter界隈では今最も話題と言っても過言ではない
「100日後に死ぬワニ」が完結しました!
「100日後に死ぬワニ」
— きくちゆうき (@yuukikikuchi) 2020年3月20日
100日目 pic.twitter.com/r0Idn9I7mR
普段Twitterを見ていない友人なんかも知っていて、とても話題になっておりますね。
ではなぜここまで話題になったのか・・・?
ちょっと考えてみようと思います。
推測①絵がうまい・・・?
絵を見ていただければ分かる通り、めちゃくちゃ絵がうまいというわけではありません。
特徴的な絵ではありますが、頑張れば自分でも書けるくらいの絵です。
推測②内容が面白い・・・?
「100日後に死ぬワニ」
— きくちゆうき (@yuukikikuchi) 2020年3月17日
97日目 pic.twitter.com/ia3Nehnpos
見てもらえれば分かるのですが、4コマ漫画でありながら、オチがないこともあるし
意味が?の時もある、シュールな内容が特徴と言えます。
ですが、こちらも内容がめちゃくちゃ面白いかと言えばそうでは無いような気がします。
※批判するわけではありません
ではなぜここまで話題になったのか・・・?
理由①絵が誰でも書こうとすれば書く事ができるから
え?これってどういうこと?
— つちオオカミ (@proteles_c) 2020年3月15日
ワニくんを救うにはこの道しかないでしょ pic.twitter.com/KZajN5wtBO
— Yuri (@yusutics) 2020年3月15日
私は何度でもくり返す pic.twitter.com/79YjoLrpt9
— たけお@リーマンスロッター (@takeo_slo) 2020年3月15日
一つのツイートにたくさんのリプが集まっています。
誰でも書こうと思えば書ける絵だからこそ、みんながこぞって書いていました。
完璧な絵ではない、皆から真似されやすいからこそ、愛着が湧き反応をくれる。
絵がうまいから売れる。というのを正に証明してくれています。
理由②内容が完結していない。
4コマ漫画ですが、オチがないことや意味が難解な時が多々あるんですよね。
これは、見た人の解釈を無数に生み出すんです。
これはこういう意味だよね?とかこれは最後はこうなるはずだよ!とか
見た人によって考え方も捉え方も変わってくるので、たくさんのアレンジ作品が生まれます。
さらに理由①の誰でも絵を書きやすいという特徴もあるので、解釈の数だけ絵が生まれるという可能性を持っています。
それがまた面白い考えや絵を持った人がいて、その人の宣伝にもなるし見ている人も楽しい。
理由③結末がすでにわかっている。
結末がすでにわかっている作品は、今までは考えられないとされていました。
オチがわかっているんだもの。
でもあえてオチがわかっているからこそ、そこに向けての物語をたくさん想像することができます。
一番有名な作品は「ワンピース」でしょう。
ワンピースも主人公が海賊王になるというオチは、最初から見えています。
それをどのように目指し、どのようにゴールするのか。
たくさんの想像が生まれます。だからこそ、たくさんの「こうなるだろ」が生まれ、人々が夢中になるきっかけになります。
結論
理由①〜③は何を生み出しているのかと言えば、見る人と一緒に作品を作る事ができるという「価値」を生み出してくれています。
絵がうまいから、話の作りがうまいから、全てが完璧だから。
という作品が話題になるのではなく、
人が入り込める不完全な作品
という方が実はたくさんの人に愛され、話題になるのかもしれませんね。
世の中完璧でない方が愛される。
作品の考え方というのを改めさせられた良い作品だったと思います。